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“団子と珈琲”収録曲へのORITO自身のコメント

生前のORITOが”団子と珈琲”収録前に書き綴った新曲への思い。

感謝の歌

男がふだんは照れくさくて言えそうにない、パートナー(女)への感謝の気持ちを歌ったソウル・バラード。ORITOが自分の妻への想いを綴った曲。ライヴでは、この曲が最も聴衆の感動と涙を誘う。ORITO自身が最も熱い気持ちをこめて、これを歌うからだ。

メイフィールド

農場を営む一家の若い主を主人公に、彼らの大地に根をおろした生活と家族愛を歌ったフォルクロアな曲。ORITOが農業を営む友人の話しをもとに、自宅付近の農園で働く家族の姿を眺めながらこれを書いた。これも感謝の歌と並んで、ライヴでは家族や故郷をもった聴衆の深い共感を得ている。

リサ:横田基地物語

東京の立川や福生(ふっさ)に隣接するアメリカ空軍基地:横田基地の黒人兵と、基地の周辺住民の娘との悲恋物語。ベトナム戦争の頃から現代にいたるまでの父母と娘の2世代にわたるロング・ストーリーを組曲として書いた。これはORITOが、横田基地やその兵士たちと関わった周辺住民の人々から聞いたさまざまな実話を、一つの物語としてまとめ上げた、事実に基づく寓話。リサのモデルになった女性も(誰かは秘密だが)実在する。この曲は新作収録曲の中でも、最も衝撃的で映像的な印象をライヴの聴衆に与えている。

大丈夫大丈夫

理不尽なリストラに遭い、自信喪失と将来への不安に苦しむ友へ送る、励ましの歌であり庶民生活への賛歌である。この曲を書いた時点では、そういう友人や人々へ捧げるだけのはずだったが、その後ORITO自身も、とある仕事で同様の憂き目に遭い、一時期は自分自身への激励の歌にもなっていた。ビートの強い曲でありながら、ライヴでは聴衆が一番静かにORITOの歌声に真摯に耳を傾けるという、興味深い反応を得る。

鮑の艶話(あわびのつやばなし)

日本の昔話とファンクとロックンロールが絶妙に融合した、世にも珍しいファンク艶笑譚。こういう発想の奇抜さと、それを曲として成立させる手法の確かさが、まさにORITOならでは。この曲の演奏はファンク・バンドのフリー・ファンク。この曲のファンクなビート感、昔話特有の庶民的な可笑しさ、艶話としてのセクシーさなど、すべてに無邪気な軽さがあるので、ライヴでは必ずといっていいほど聴衆が立ち上がり、踊り、そして笑う。 NHK-FMで演奏・生放送した時に、この曲のタイトルをOur Beat とした逸話もあり。

Ex-Life

この曲だけは、新作のテーマから逸脱した、若い男女の一夜限りのファンタジー。プロモの際のFMラジオ等でのオン・エアーやクラブ・プレイには無難なキャッチー・チューンとして書いた。無難な分だけ、バンド・ライヴでの客の反応は、可もなく不可もなく、といったところ。

愛の小鳥

1998年にR&BプロデューサーのT・Kuraと作ったデモ曲で、その後8年間未だに日の目を見ないORITOの傑作。女に逃げられた男の情けなさを書いた曲だが、デモを聴かせた人々の間では「なぜ、こんないい曲が発表されていないの?」と不思議がられる。

NENE

DJ刃頭のアルバム“日本代表”(P-Vine Record)に収録された、ORITOとDJ刃頭の共同作品。男が結婚したくなるような、癒し系の女性との心安らかな時を歌った曲。このほのぼのとした暖かい曲調が、ライヴでは特に若い女性たちに好評を得ている。

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